かかしの里、徳島県、東祖谷剣山に向かって東進して名頃地区(徳島県)に入ると、さらに山は深くなっていく。その一角に、ひときわ目を見張る光景がある。名頃地区(徳島県)といえば、人が決して多くない地域であるのに、そば畑にたくさんの人々が集まっているのだ。何かと思って目を凝らすと、それらは人間ではなく、かかしである。農作業をしているかかし、談笑している姿のかかし、屋根を直しているかかし・・。当初は鳥追いのために置かれるようになったのが、いつしか次から次へと置かれて数が増えたのだという。近年は、徳島県の観光の見どころのひとつにもなっているそうだ。

徳島県の西部に位置する「にし阿波観光圏」は崖が多いことや冬は雪に閉ざされることなどその厳しい自然環境から、日本の原風景ともいえる昔ながらの風景が多数残されている。また、平家伝説や妖怪伝説など、地域ならではのさまざまな伝承も味わい深い。

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徳島県の西部にはJR土讃線が走り吉野川に沿って大歩危・小歩危など景勝地もかすめていく

にし阿波観光圏は稲作に適した平地が少なく、山斜面を利用してそばの栽培が盛んに行われてきた。祖谷そばは祖谷地方の名物。

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善徳のかずら橋は、自然のつるでできた橋。その脇にある琵琶の滝とともに平家伝説が語り継がれている

井上晴雄 絵画作品集〜心を癒す日本の旅風景〜